しゅんてぃー
職場で仕事をしていないのに給料が高い年配社員に対して不満に思ったこと、ありませんか!?
さらにコロナウイルスの影響でテレワークの機会が増えて、若い世代の社員を中心にシニア世代の社員へ不満の声が増えてきています。
そのような社員は「働かないおじさん」と名付けられ、世間に浸透してきています。
しゅんてぃー
今回はそんな「働かないおじさん」についての記事です!
このページの目次
働いていないように見える、または働いていても非効率で生産性が悪い従業員を指す。
一般的に中高年層に多く見られるため、それを若手社員が揶揄して「おじさん」が使われている。
「働かないおじさん」とは、若手社員から見て、会社で長年働いているけど給料に見合う仕事ををしているかわからない、もしくは給料に見合う働きをしていない中高年の社員を指す言葉です。
実際に中高年社員に対して「あの人は一体全体何をやっているんだろう」とイライラしている人もいるのではないでしょうか。
新型コロナウイルスの影響で在宅勤務が広まりました。テレワークの広がりによって意外な副産物が生み出されました。
デジタル音痴も影響して、普段会社で働いていなかったことがバレる中高年の社員が続出しています。
しゅんてぃー
「働かないおじさん」とほぼ同義の「会社の妖精さん」というワードもおさえておきましょう!
朝はきっちり出社するのだが、いつの間にか姿が見えなくなっている。
こうした定年間近のシニア社員を揶揄して呼んだもの。
会社における「妖精さん」とは、みんなから愛されるかわいらしいキャラクター的存在の社員。。。ではありません。
会社で何をしているのかわからない/何もしていないシニア社員を指した言葉です。
朝はしっかり出社しているのだが、いつのまにかどこかへ姿を消してしまうシニア社員を揶揄してうまく(?)例えたのが「妖精さん」です。
妖精さんという言葉は2019年11月に朝日新聞で取り上げられて普及しました。
「女性によると、妖精さんが生息するのはこのメーカーの関東地方の拠点。運が良ければというよりも、目をこらせば身近にいる存在だった」
— 朝日新聞 金融取材チーム (@asahi_kinyu)November 11, 2019
色々考えさせられます。本当に。
朝の妖精さん知ってますか 大企業の隅、若手社員悩ます:朝日新聞デジタルhttps://t.co/KTOsBonUcK
(老後レス時代 エイジングニッポン:2)動けぬ「会社の妖精さん」:朝日新聞デジタルhttps://t.co/DlVUMB7xbT
— しゅんてぃー@WEBライター (@ShunTeeVitaNavi)August 19, 2020
某大手メーカーの女性社員が同僚の50代社員に対して例えた言葉が妖精さんです。
「フレックスタイムをフル活用して朝7時前には出社し、タイムカードを切って食堂に移動。コンビニで買った朝ごはんを食べたりスポーツ新聞を読んだりして1~2時間ほどゆったり過ごし、他の社員が出社する9時が近づくと静かに自席に戻っていく。朝の数時間しか姿を見ることができないので、妖精さん」。
出典:真海喬生「朝の妖精さん知ってますか 大企業の隅、若手社員悩ます」『朝日新聞』、2019年11月11日
要は、働かない中高年世代のことです。
これ以上頑張っても、もう出世はしないし、頑張ったところでそんなに変わりない。
とにかく定年までなんとか逃げ切って、まあまあ平和に暮らしていければいい。
このようにしてうまく逃げ切ろうとしているシニア社員が「妖精さん」です。
では、どうして「働かないおじさん」がいるのでしょうか?
主な原因は、「日本型の雇用」の問題だと言われています。
日本型の雇用とは、新卒一括採用で総合職を募集し、定年まで勤め上げることを前提とした雇用形態のことです。
日本の雇用モデルでは年功序列で年齢とともに給与や役職が上がっていくようになっています。
給与や役職が上がっていくのに合わせて業務レベルが向上すれば問題ないのですが、実際には年齢を重ねても賃金の上昇に見合った仕事の生産性を発揮的なくなる中高年社員もいます。
若手社員には、そのような中高年社員は「給料が高いだけでそれに見合った仕事はしていない」と思えてしまうのです。
ただし、日本型の雇用モデルは技術を身につけるのに時間を要する製造業にはフィットしたモデルだったと言えます。
しかし、今は変化のスピードが早い時代に変わり、新しい技術をどんどん導入せざるを得なくなり、中高年の社員が追いつけなくなっているのが問題と言えます。
しゅんてぃー
以上は社会のシステムの話でした!
以下では「働かないおじさん」個人の原因を述べます!
人間誰しも年齢を重ねていくうちに生産性が落ちていくのは仕方のないことです。
20代の体力が50代の時まで維持できないのは想像できるでしょう。
日本型の雇用では年功序列の人事制度が導入されているので、年次が上がるたびに給料は上がりますが、年齢による生産性の低下も同時に起こります。
そのため、役職や能力に見合った仕事ができていないのではないかと若手社員が感じてしまうのです。
中高年になると「新しいことを学ぶ」ことを止めてしまう人が多いです。
学ぶことをやめるということは、すなわち、成長が止まることを意味します。
学ぶことをせずに自分の成長が止まり、結果として、時代の変化の流れについていけていないというのが「働かないおじさん」に見られる現象です。
日本型の雇用モデルは、勤続年数の増加とともにスキルが上昇していくという考え方のため、就職さえしてしまえば時間の経過とともに給料や役職が上がっていきます。
しかし、現代においてこの「日本型の雇用」モデルはすでに破綻しています。
あの経団連でさえ、終身雇用や年功序列型の雇用モデルを変えるべきとの意見を表明しています。
常に新しいことを学び続ける姿勢がなければ、時代の変化に対応できず、取り残されてしまうのが現状です。
「働かないおじさん」問題は若い世代であっても決して無縁ではありません。
会社も生産性の低い社員はいないほうがコスト削減になるため、評価の低い社員は年齢に関係なく早期退職希望という名のリストラを受けることだって考えられます。
終身雇用や年功序列型のモデルが壊れつつある今、会社が求めているのはどんな企業でも通用する人材です。
「働かないおじさん」にならないために大事なことは自ら進んで学んでいくことです。
技術の進歩やテレワークの推進などでもわかるように、働く現場レベルでも社会の変化のスピードが目まぐるしくなっています。
学ぶことを辞めると、そこで成長が止まり、変化する社会についていくことが難しくなります。
これからの時代は、貪欲に学ぶ人飲みが生き残れると言っても過言ではないでしょう。
どんな企業に行っても通用する自分の武器を作ることがとても大切になります。
例えば、営業、経理、マネジメントなどなど。。。
自分はなにの専門家になるのか、決めておくことがとても大事です。
ポイントは、他社でも通用するのかということを基準にして考えることです。
その基準に照らし合わせて、他の会社でも通用する能力であればそこを重点的に鍛えるという意識を持ちましょう。
そうすることで今後の人生の選択肢が広がっていきます。
ここでは「働かないおじさん」をタイプ別に紹介していきます。
タイプ別に対処法も掲載するので参考にしてください。
固定給をもらって「極力怠けたい」と考えている人が陥りやすいのがこのタイプ。
このタイプの人は、ある程度規模が大きいいわゆる「安定企業」に多い傾向があります。
本当に「何もしない」ので、働いているふりもしなければ、他の人に迷惑を掛けるわけでもない、真の「働かないおじさん」です。
このタイプの人は会社の人とコミュニケーションをあまり取らない傾向があります。
存在しているだけで人件費だけかかるので、会社にとっては無駄なコストがかかることを意味します。
そのため無害だからといって放置しておくのは良くないです。
対処法としては、とにかく会話をしてどうしてそうなってしまったかをヒアリングすることしかありません。
働かない原因を把握してから対応しましょう。
しゅんてぃー
個人的には頑張っても給料が増えない会社のサラリーマンはむしろこのタイプになったほうがいいと思います!(笑)
文字通り自分では何もせずに部下などに丸投げするタイプです。
厄介なのは、一見すると部下を信頼して仕事を任せているように振る舞うことです。
最初は部下も気づかず対応しますが、時間が経つとただサボりたいだけではないのかという疑念が生じます。
そのため始めの頃は見分けるのが難しいです。
毎回、部下に全て任せきりなのであれば、このタイプを疑ったほうがいいです。
少しでも違和感を感じたら、部下を信頼して任せているのか、それともサボっているのかを確認しましょう。
対処法としては、もっと立場が上の上司に相談に行くときなどにうまく巻き込むようにしましょう。
仕事をするアピールがうまく、言い換えれば立ち回りが上手なタイプです。
上司にうまくくっついて仕事をしてきたシニア社員に多い傾向にあります。
いつも外出しているが何をしているのかわからない営業マンはこのタイプに当たります。
いつもはどこで何をしているのかわからないのに、本社から社長が来るときだけしっかりと社内で仕事をしている。。。なんてひとはいませんか・・・?
対処法としては、上手に褒めつつ上手に普段何をしているのかリサーチをしましょう。
仕事をするフリができるほど器用な人ではあるので、そのスキルを仕事にうまく向けさせられればオッケーです。
何事にも無気力なのがこのタイプです。
見てほしい資料を持っていっても、後で見ておくと言われてそのままなあなあになってしまうなんてことがあるのではないでしょうか。
若い頃からずっとやる気がない人もいますが、かつてはバリバリ仕事をしていた人が出世コースから外れたときにこのタイプへと変貌するパターンが多いです。
厄介なのが、このタイプは周囲に良くない影響を与えてしまうことです。
出世を夢見てバリバリと働いているのを見ている部下や後輩からしてみれば、今の状態が寂しく、さらに自分の未来を予感させてしまうからです。
このタイプへの対処法は、まだまだ先があると鼓舞して、かつてのやる気を引き出す他にありません。
若い頃から無気力な人には有効な対処が難しいのが現実です。
仕事はしないのに、口が達者な人はこのタイプです。
しっかりとした意見なら良いのですが、単に「批評家」であることが多いので要注意です。
周囲とずれた認識で批評をしていることに気づかず「自分にしか言えないことを言ってやっているんだ」というスタンスで意見をしてきます。
ちゃんとした意見であればアイデアとして取り入れたほうが良いですが、ただのネガティブな発言であれば無視してしまって良いでしょう。
時代の流れに取り残されて時代錯誤の勘違いをしているのがこのタイプです。
シニア世代の社員の中には「黙っていても商品が売れた」景気のいい時代を経験している人もいます。
現代は景気は停滞し、人口も減っているため、たとえいいものであっても努力なしでは売れていきません。
若手の社員があと一歩で成約するというところまで進めていた案件を、上司が時代錯誤の手法を用いたために破談になったという話を聞いたことはないでしょうか。
このようなタイプの人は、仕事をする気力はありのでそこは尊重しつつ、重要な場面では別の上司をうまく使うなどの工夫をする必要があるでしょう。