【就業中の方必見】雇用止め等、派遣契約の更新・終了時に注意すべきこと

記事更新日: 2020/10/29

ライター: みやりーん

コロナ禍の影響で派遣の場合、急に解雇や雇用止めにあうケースが増えてきています。

解雇の場合、会社事由によるため、すんなり失業保険ももらえるのですが、「雇用止め」の場合は「契約期間満了」の扱いになるのがやっかいな点ですね。

この記事は、雇用止め等、派遣契約の更新・終了時に注意すべきことについて記載しています。

この記事を書いた人
みやりーん

はじめまして! 現在、中途・派遣それぞれの転職領域にて就業中。渉外・マーケ・制作とマルチに戦うWEBディレクター!
アルバイト・派遣、契約社員、正社員の雇用形態を経験。採用側、サイト運営側、利用者側それぞれの経験から、人材業界の採用やサイトの仕組みの裏側などを話しちゃいます!

この記事でわかること
  • 「雇用止め」「更新終了」は突然告知される
  • 「3年満期」でも同じ
  • 有給は更新終了後、1ヶ月経てば、消滅!?
  • 更新時期に注意すること

 

 

「雇用止め」「更新終了」は突然告知される

派遣の場合、多くが3ヶ月毎の更新のパターンが多いのですが、「雇用止め」「更新終了」などは6週間から4週間前に言われるケースが多いのが現状です。

みやりーん

個人的に突然すぎると思いますが、法律上は1ヶ月前に伝えれば、違法ではありません。

 

3年満期でも同じ

派遣での就業には、派遣法の3年満期といいルールがあります。同じ会社の同じ部署に3年以上は働けないルール。

いい会社は、最低でも2ヶ月前くらいには伝えてくれる場合もありますが、通常の期間満了や雇用止めと同じく6週間から4週間前に言われるケースが多いです。

働いて数か月などのケースとは違い3年満期の場合、3年働いているので、意外に「有給休暇」が多く残っている場合があります。

※派遣会社の営業担当の話では、

1年で5日くらいしか使わない方であれば、約25日ほど(約1ヶ月分)残っている方が多いようです。

みやりーん

それなのに6週間前って、結構厳しいものがありますよね?

 

なんでそんなことが起きるの?

人事部と現場が分かれていることが多い

派遣を多用する体力があるのが大企業なのですが、大きい企業ほど、「実際に働いている部署」と「派遣の人事を決める部署」が異なることが多く見られます。

派遣の方が満期になった場合、企業としては、そのまま直雇用にするよりは、新しい派遣で次の方を入れた方がコストが安い。
その場合「期限満期ですね。はい、次の方お願いします」くらいの作業感で行われていることがあります。

 

派遣の仕事の決まる期限

そもそも派遣の仕事は、募集から早ければ、1週間で決まることが多く。

人事担当からみれば、6週間あり、1ヶ月有給消化に充ててもらってもスケジュール的には間に合うという感覚の方が多いのも原因のひとつ。

実際には、現場としては「引継ぎが1週間でできない」など様々な事情があっても、人事部と現場の部署の意思疎通がしっかりできていない場合は実際に起こっているケースです。

 

 

派遣会社の営業担当が有能か無能か

派遣で就業している際は、派遣会社から営業担当がつきます。

きつい言い方になるかもしれませんが、ぶっちゃけ、この営業担当が、先を見据えて動く方かどうか、どんな担当にあたるかも大事。

「もうすぐ満期だな。もしもの場合に備えていつもより1ヶ月早めに伺おう」等、考えることができる方であれば、スムーズに行くケースも多いです。

残念ながら、担当よるあたりはずれの差分は実際にあります。

 

 

有給休暇は消えちゃうの?

1ヶ月以上は次の仕事が見つからなかったら、消滅

終了月の翌月までに次の仕事が決まれば、そのまま継続されますが、翌々月スタートの場合消滅します。(日数に関係なく)

例>
2020.3月末で終了する場合、2020.4月以内で仕事がスタートすれば、有給は継続。
2020.5月にスタートの場合は、すべて消滅となります。

 

 

交渉はできる?

できます。

ただ、有給は、就業中のみ使えるもので有給使用の場合の支払いは、従事している企業が支払うものになります。

よって、派遣会社との交渉ではなく、もうすぐ期間満了になる今働いている現場の企業との交渉になります。

ただし、直接交渉は×。

必ず派遣会社の営業さんを通して行うものです

 

有給の買い取りなどは、基本企業側に自由に行う権利があり、法律上は保証されていないものですので注意を!

※交渉はできますが、相手側が「買取不可」といえば、それ以上交渉はできません。

 

ただし、有給は労働者の権利ですので、有給を強制的にとるという方法は可能です。

※勝手には休めませんので正当な方法は労働機銃局に相談しましょう!

 

 

次お仕事は優先して紹介される?

企業により異なるのが現状です。

数社の営業担当の方のお話しでは、基本、更新の最終月は、優先してお仕事の紹介がある派遣会社が多いようです。

例>

2020.6月末に終了する場合、2020.6月の1ヶ月は、優先してお仕事紹介がありますが、2020.7月以降は、自分から探してエントリーをしてこちらからアクションを起さないと紹介がない。

 

更新時期に注意しておくこと

有給休暇を把握しておくこと

更新のたびに、現時点での有給は把握し置きましょう

 

次が確実に決まっていない場合は、有給は消化しておく

現時点では、コロナ禍の影響もあり、職種によっては、希望する条件でのお仕事の決定が難しい場合もあります。

1ヶ月以内で次がきまるとは限らないため、有給は使い切るのがベストです

 

たまに「休みが取れなかっただけだからいいや」という人がいますが、その休みは金額に変えることが出来た休みと考えてたらどう感じるでしょうか?

有給は、あなたがその会社に貢献して(まじめに働いて)得た賃金にあたるものですので取らないと損です。

 

交渉は、辞める期間までしができない

後になって、訴えても効力はありません。

交渉できるのは、就業先である以上(派遣会社ではないため)就業中しか交渉できません。ご注意を!

 

日ごろからマニュアル作り

もしも手が空いた時間があるならば、いつ言われてもよいように、引継ぎ用のマニュアル作りをしておくのもよいかもしれません。

強制的に有給消化をする場合にも、有効ですね。

 

まとめ

派遣の雇用止めや期間満了は、かなり短期間で行われるため、就業中の方こそ頭の隅にちらっと置いておくべき事を紹介しました。

有給消化は労働法に記載された労働者の権利ですので、まずは交渉してくださいね。

派遣で働いている方の参考になれば幸いです。

この記事を書いたライター

みやりーん

こんにちは。「みやりーん」と、申します!

転職・派遣の人材業界で、渉外・マーケティング・制作等、マルチに戦うWEBディレクター。アルバイト、派遣、契約社員、正社員をひととおり経験。7人材業界の裏側や仕組み、おすすめの派遣会社、働き方について発信しています。

 

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