【ITエンジニア必見!】ITの国家資格にはなにがあるの?

記事更新日: 2020/09/07

ライター: hiro

ゆうな

ITの資格ってホントに多いよね

D.E

どうしたの、急に?

ゆうな

今IT企業で働いているんだけど、何か資格を取ろうと思っていて、、

でも何にすればいいのかわからないんだよね

D.E

確かに、ITの資格って多いもんね。僕はITの資格について詳しいから説明していくね

ゆうな

ありがとう!ぜひお願いしたいな

ITの資格には大きく分けると国家資格ベンダー資格があります。

この記事では国家資格について解説をしていきます。

この記事のライター
D.E
この記事のライター。外資系IT企業に勤務している。若手のうちにITの国家資格の最高難易度の高度情報技術者を取得している。
相談者
ゆうな
日系IT企業に勤務している。スキルアップのために資格を取得したいが、どの資格を取得してよいかわからずにいる。
この記事でわかること
  • ITの国家資格とは?
  • ITの国家資格の種類
  • ITの国家資格を取るメリット

ITの国家資格を取るメリット

先ほど話した通りITの資格は国家資格ベンダー資格に大きく分けられます。

国家資格はITに関する知識を広く問い、ベンダー資格は特定の会社の製品に関する知識を問います。

ITの国家資格は、IPA(独立行政法人 情報処理推進機構)が提供しています。

実施時期は年2回(4月と10月)です。

IT人材に求められる能力を試験として出しています。

D.E

この国家資格を取るとどんなメリットがあるのでしょうか?

IPAの国家資格を取るメリット
  • ITの基礎的な知識を学ぶきっかけになる
  • ITの素養があると証明できる
  • 社会人になっても勉強する熱意がある人と思わせられる
  • ITの本質的な知識を習得できる

このように様々なメリットのがあり、受ける価値がある資格といえます。

まずはどんな試験があるのか見ていきましょう。

ITの国家資格とは?

この章では実際に国家資格にどのようなものがあるかを見ていきましょう!

共通の情報として、すべての試験で合格ラインは60%です。

半分ちょっと取れば合格できます。

ITの第一歩:ITパスポート

ITパスポートはIPAの国家資格の中で最も難易度が低いです。

合格をすることで、すべての社会人が身につけておくべきITの基礎知識を持っていることを証明できます。

IPAの国家資格の中で唯一、PCで試験を受けることができ、受験日程も随時行われています。

 

ITパスポートの基礎情報

テクノロジー系(IT技術に関する問題)、マネジメント系(プロジェクトマネジメントに関する問題)、ストラテジー系(経営戦略に関する問題)から幅広く出題されます。

勉強時間は個人差があるようです。全くIT経験がなく、普段PCもほとんどいじらない場合は100時間の勉強が必要な場合もあるそうです。

D.E

合格率は50%程度と高く、正しく勉強をすれば受かりやすい試験といえます。

ITの素養がある人にとっては非常に簡単な試験であり、受験はおすすめできません。

IT企業の研修を受けていたり、学生時代理系だった人は基本情報技術者から始めると良いでしょう。

私は会社で基本情報技術者の研修があったため、いきなり基本情報技術者を目指しましたが、一発合格でした。

IT企業勤務なら欲しい:基本情報技術者

ここから紹介していく試験の総称を情報技術者試験といい、その中で最も難易度が低い試験が基本情報技術者です。

この試験を取ることで、高度IT人材となるために必要な基本的知識・技能をもち、実践的な活用能力を身に付けた者との証明ができます。

テクノロジー系(IT技術に関する問題)、マネジメント系(プロジェクトマネジメントに関する問題)、ストラテジー系(経営戦略に関する問題)から幅広く出題されます。

ゆうな

高度だったり基本だったりややこしいね

D.E

ITスキルレベルが高い人材になるための基礎って感じかな。ITパスポートより問題のレベルがだいぶ高くなるよ。

ゆうな

基本って名前についてるのにITパスポートとは全然違うんだね

D.E

ITパスポートはITに不慣れな人にとっての基礎、基本情報技術者はある程度ITに慣れている人の基礎って感じかな。

基本情報技術者の基本情報

ゆうな

未経験だと200時間は必要なのかー

D.E

それだけ難しい試験なんだよね。実際僕もそのくらい勉強したよ

出題範囲が広く、合格率が低いので、合格するとIT人材としての力を示すことができます。

企業によってはこの資格をとらないと昇格できないという企業も、、

IT企業に入社したorする予定がある人はぜひとっておきたい資格です。

中堅になる前には欲しい;応用情報技術者

基本情報技術者の次のレベルの試験が応用情報技術者です。

応用情報技術者は基本情報技術者と出題分野は変わらないのですが、問題の質が高くなっています。

特に午後試験には筆記問題が追加されています。

この試験に合格することで、高度IT人材となるために必要な応用的知識・技能をもち、実践的な活用能力を身に付けた者との証明ができます。

ゆうな

基本情報技術者よりさらに応用的なんだね、なんだかとても難しそう

D.E

難しいね、基本情報技術者合格してすぐに取り組むのがおすすめ。勉強のしたことが頭に残っているからね

応用情報技術者の基本情報

ゆうな

基本情報合格後さらに200時間必要なんだ!

D.E

一般的にはそう言われてるんだけど、基本情報合格してすぐの場合はもう少し少なくても良さそうかな

基本情報技術者合格後、すぐに受験する場合は100~150時間くらいで合格ラインに達せると思います。

午前問題は難易度は上がりますが、基本情報技術者合格レベルであれば問題形式に慣れれば解けるようになります。

午後問題は長文で、筆記問題もありますが、記述量はそこまで多くないです。

D.E

応用情報技術者を持っていれば業界内での評価はぐっと上がるのでぜひ取得しましょう!(特に若手)

難易度激高:高度情報技術者(スペシャリスト系)

応用情報技術者に合格するといよいよ次は高度情報技術者です。

高度情報技術者は基本情報・応用情報と違い、一つの分野に特化した試験です。

スペシャリスト系は技術に特化した試験です。

データベーススペシャリストネットワークスペシャリストエンベデッドシステムスペシャリストシステムアーキテクト情報セキュリティスペシャリスト

の5つがあります。詳しくは次の章で解説します。

※情報セキュリティスペシャリストは現在は高度情報技術者の区分ではなく、情報処理安全確保支援士となっているが立ち位置的には似ているためここで紹介

難易度激高:高度情報技術者(マネジメント系)

高度情報技術者にはマネジメント系の試験もあります。

プロジェクトのマネジメントや、戦略についての試験です。

プロジェクトマネージャーITサービスマネージャーシステム監査技術者ITストラテジストの4つの試験があります。

こちらも詳しくは次の章で紹介します。

高度情報技術者について

ここからは高度情報技術者の試験について紹介していきます。

高度情報技術者は1つの試験が4つの部(午前Ⅰ、午前Ⅱ、午後Ⅰ、午後Ⅱ)に分かれています。

各試験の概要

D.E

応用情報技術者の合格者は2年間午前Ⅰが免除されるので、応用情報合格者はぜひチャレンジしてみましょう!

データベーススペシャリスト

データベーススペシャリストはその名の通り、データベースに関する試験が出題されます。

データベースに関わる全ての人に受けてほしい試験です。

ビッグデータ時代に求められる知識をこの資格を通じて取得できます!

D.E

高度情報技術者の中では難易度が低いので、とりあえず高度情報技術者の資格が欲しいという人にもおすすめです。

データベーススペシャリストの基本情報

セキュリティスペシャリスト(情報処理安全確保支援士)

セキュリティスペシャリストは現在、高度情報技術者のくくりにはなく、情報処理安全確保支援士として独立しています。

ですが試験内容はほぼ変わらないので、この記事では高度情報技術者のくくりで紹介します。

 

セキュリティスペシャリストはセキュリティに関する試験です。

セキュリティエンジニアや情報システム管理者を目指す人におすすめです。

D.E

高度情報技術者の中では難易度が低いので、とりあえず高度情報技術者に合格したい人にもおすすめです。

セキュリティスペシャリストの基本情報

ネットワークスペシャリスト

ネットワークスペシャリストはネットワークエンジニアやインフラ系エンジニアを目指す方におすすめの試験です。

ネットワーク系全般の問題が出題されます。

ネットワークスペシャリストの基本情報

D.E

普段からネットワークに関わっている人であれば、少ない勉強時間で合格可能です!

エンベデッドシステムスペシャリスト

エンベデッドシステムスペシャリストは組込みエンジニアやIoTエンジニアを目指す人におすすめの試験です。

IoTという先端分野に関する知識を取得できるので、時代に合っている試験といえるでしょう。

 

エンベデッドシステムスペシャリストの基本情報

システムアーキテクト

システムアーキテクトはシステムの設計を担当する人におすすめの試験です。

スペシャリスト系とマネジメント系の中間に位置する試験と言えます。

D.E

上流工程に関わる人はぜひとりたいですね!

ここから紹介する試験の午後Ⅱの問題には、自分が担当した案件について記述する問題が登場します。

実務経験がない人には取得が難しい試験です。

 

システムアーキテクトの基本情報

ITステラジスト

ITストラテジストは、ITと経営を結びつける知識を学べる試験です。ITを活用して経営戦略を策定したり、新たなサービスを創出したりしたい人におすすめの試験です。

D.E

高度情報技術者の中では経営という最も高いレベルを求められます

 

ITストラテジストの基本情報

システム監査技術者

システム監査技術者は、システムを監査する立場の人や、社内システムの管理者として監査を受ける担当の人におすすめの試験です。

情報システムのリスクを分析し、コントロールを点検・評価・検証するのに必要な知識を学べます。

D.E

エンジニアだけでなく、監査法人のシステム担当の方にもおすすめです

 

システム監査技術者の基本情報

ITサービスマネージャー

ITサービスマネージャーは、安全性と信頼性が高いITサービスを提供する責任者の立場の方におすすめです。

保守や運用といった業務に関わる方におすすめしたい試験です。

 

ITサービスマネージャーの基本情報

プロジェクトマネージャー

プロジェクトマネージャーは、プロジェクトをマネジメントする立場の人におすすめしたい試験です。

プロジェクトの目的を達成し、プロジェクトを成功に導くために必要な知識を学ぶことができます。

D.E

マネジメントに関わる人にはぜひ早めに受けてほしいです

 

プロジェクトマネージャーの基本情報

 

資格を取ることについて

ITの国家資格を取ったからといって、すぐに実務ができるようになるかといわれたらそんなことはありません。

実務での経験が大事なので、資格を取っただけでは実務の力はつきません。

では、資格を取るメリットは何でしょうか?。

資格を取るメリット

国家資格を勉強する際には、特定の製品に関わらず知識を習得できるので、広くITの知識を習得できます。

ゆうな

国家資格を取ることでITの知識はばっちりマスターできる?

D.E

完全に、とはいかないけど知識は身につくよ。仕事でわからないIT用語が出てきても、これ試験でやったからなんとなく覚えてる!ってことは結構あるよ。

ゆうな

なるほど、その状態だと全く知識ない状態よりは覚えが速くなりそうだね!

D.E

私は国家資格の合格をしたおかげで、箔がついたのと、IT知識がついて実務で必要な知識がつきやすくなったことが良かったよ!

他にも、若いうちに高度情報技術者試験を取得できたことで、勉強熱心な人であることをアピールできました。

エンジニアは日々新しい技術に触れる必要があるので、勉強熱心な人が向いています。

勉強熱心アピールができればエンジニアとしてはかなりプラスでしょう。

資格と実務

資格を取るメリットはありますが、それで終わりにしてはいけません。

資格で得た知識は実務で使わないと忘れてしまうものも多いです。

資格を取って満足するのではなく、実務にもしっかり取り組み、IT業界で価値のある人材になっていきましょう。

まとめ

IPAの国家資格についてこの記事では解説していきました。

これらの資格を通じてIT業界で必要な知識を学ぶことができる、とてもおすすめの資格といえます。

資格を取ってもそこで終わりにするのではなく、勉強を続けて力をつけていきましょう。

 

この記事を書いたライター

hiro

初めまして、hiroと申します。普段はシステムエンジニアとして働く会社員です。趣味は居酒屋開拓、スポーツ観戦(特にサッカー)です。皆さんの役に立つ情報を提供したいと思い記事を書いています。

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