【ITエンジニア必見!】ITのベンダー資格にはなにがあるの?

記事更新日: 2020/09/09

ライター: hiro

ゆうな

ITの資格ってホントに多いよね

D.E

どうしたの、急に?

ゆうな

今IT企業で働いているんだけど、何か資格を取ろうと思っていて、、

でも何にすればいいのかわからないんだよね

D.E

確かに、ITの資格って多いもんね。僕はITの資格について詳しいから説明していくね

ゆうな

ありがとう!ぜひお願いしたいな

ITの資格には大きく分けると国家資格ベンダー資格があります。

この記事ではベンダー資格について解説をしていきます。

この記事のライター
D.E
この記事のライター。外資系IT企業に勤務している。若手のうちにITの国家資格の最高難易度の高度情報技術者を取得している。
相談者
ゆうな
日系IT企業に勤務している。スキルアップのために資格を取得したいが、どの資格を取得してよいかわからずにいる。
この記事でわかること
  • ITのベンダー資格とは?
  • ITのベンダー資格の種類
  • ITのベンダー資格を取るメリット

ベンダー資格を取るメリット

先ほど話した通りITの資格は国家資格ベンダー資格に大きく分けられます。

国家資格はITに関する知識を広く問い、ベンダー資格は特定の会社の製品に関する知識を問います。

ITのベンダー資格は、MicrosoftOracleなどの各種ベンダーが提供しています。

実施時期は各試験によってバラバラです。

各ベンダーの製品をどれだけ使いこなせるかを試験として出しています。

D.E

このベンダー資格を取るとどんなメリットがあるのでしょうか?

ベンダー資格をとるメリット
  • 製品ごとの資格の場合、自分がどの製品を使えるのかを証明しやすい
  • 国家資格よりも実務に結び付きやすい
  • 勉強を通して新しい技術に触れることもできる
  • 資格が世界標準

このように様々なメリットのがあり、受ける価値がある資格といえます。

まずはどんな試験があるのか見ていきましょう。

D.E

代表的な試験を紹介していきます

AWS認定試験

AWS認定試験とは、AWS(Amazon Web Service)に関する知識・スキルを測る試験です。

11種類の試験が提供されており、レベル別(起訴、アソシエイト、プロフェッショナル)、カテゴリー別(アーキテクト、運用、開発者)、専門知識別(データベース、データ分析、機械学習、セキュリティ、ネットワーク、Alexa スキルビルダー)に分けられています。

図で示すとこのようになります。

参照:AWS認定

 

それぞれの試験には3年という有効期間があり、3年たったら試験を受けなおす必要があります。

 

簡単にそれぞれの試験がどんなものか説明していきます。

クラウドプラクティショナー

クラウドプラクティショナーはAWSの試験の中でも最も基礎的な資格です。

AWSに関わる人すべて(営業、エンジニア問わず)に取得してほしい資格です。

クラウドプラクティショナーの基本情報

この試験は超基礎的なので、ある程度クラウドの知識がある人であれば次のアソシエイトレベルから初めても良いでしょう。

 

アソシエイト

アソシエイトには、3つの試験があります。

AWSの経験が1年程度ある人向けの試験ですが、ネットワークやクラウド、主要なAWSのサービスについての基礎知識が必要です。

サービスを理解していなければ実務経験がなくても資格の取得が可能なレベルではありますが、実務経験がない(特にITの業務経験自体がほとんどない)人にとっては難しい試験です。

D.E

実務経験がない人はクラウドプラクティショナーの試験から始めるといいでしょう

 

アソシエイトの試験で証明される能力

自分の今の業務やこれから目指している職種に応じて受けたい試験を選ぶといいでしょう。

ちなみに、ソリューションアーキテクトの試験が一番試験範囲が広く、勉強に時間がかかります。

AWSの理解に最もおすすめなのはソリューションアーキテクトです。

D.E

AWSのスキルアップを目指すならソリューションアーキテクトをとりあえず受けておくと良いでしょう。

プロフェッショナル

プロフェッショナルにはソリューションアーキテクトDevOpsアドミニストレーターがあります。

AWSの実務経験が2年以上ある人向けの試験です。

 

プロフェッショナル試験の基礎情報

プロフェッショナルの試験はアソシエイトの試験より難易度が上がるだけでなく、ボリュームも増えます。

AWS試験の中では最高難易度であり、きちんとした対策が必要です。

ゆうな

しかも受験料も高額なんだね

D.E

そう!だからこそきちんと対策してから臨まないとね

 

専門知識別

専門知識別の試験はデータベース、データ分析、機械学習、セキュリティ、ネットワーク、Alexa スキルビルダーの6種類があります。

専門知識別の基礎情報

専門知識別の試験では、各分野でのプロフェッショナルであることを求められます。

試験範囲はレベル別の試験よりは狭くなりますが、より専門的な内容を求められるでしょう。

D.E

ある程度専門性が必要な職についている人におすすめの試験です。

専門知識別試験で証明できる能力

専門知識別の試験に合格すると、各分野のプロフェッショナルであることが証明できます。

ぜひ受けてみましょう。

オラクルマスター

オラクルマスターはオラクル社が提供する、自社製品に関する試験です。

レベルはブロンズシルバーゴールドプラチナがあります。

また、資格試験にしては珍しく実技試験があります。(プラチナのみ)

2020年から資格の体形が変わり、ブロンズとシルバーが取得しやすくなりました。

D.E

さらに有効期間がなくなり、資格の更新が必要がなくなりました!

ブロンズ

オラクルのブロンズを取得することで、オラクルのデータベースの運用管理の基礎を理解していることを示すことができます。

ブロンズを取得するにはDBA(データベース管理者)系の試験とSQL系の試験に合格する必要がありましたが、2020年よりDBA系の試験に合格すれば取得ができるようになりました。

ゆうな

資格の難易度が下がったからハードルが下がったね!

ブロンズ試験の基本情報

オラクルに関わるエンジニアであれば最初に取得したい試験です。

シルバー

シルバーはブロンズの次に位置する試験です。

2020年の改定により、ブロンズの資格を取らずともシルバーの試験を受けられるようになりました。

シルバーの試験の基本情報

D.E

ブロンズを取得した人はさらなるレベルアップにおすすめです

 

ゴールド

ゴールドはシルバーの上に位置する試験です。

2020年より、ゴールドの試験に合格すれば資格の取得が可能となりました。

(以前は試験に合格後に研修の受講が必須でした)

ゴールドの試験の基本情報

D.E

Global資格であるOracle Database Administration Certified Professionalにも同時認定されます!ぜひチャレンジしてみましょう!

プラチナ

プラチナはオラクルの試験の中で最高難易度の試験です。

プラチナはゴールドまでと違い、選択式の試験がなく研修の受講実技試験の合格が必要になります。

プラチナの実技試験の基本情報

D.E

5年以上の経験があり、試験費用を会社に出してもらえる人は受けてみても良いでしょう

 

Microsoft認定資格

Microsoft認定資格は、Microsoftの製品をいかに使いこなしているかを測る試験です。

今まで紹介してきた試験と違い、非常に種類が多くて紹介しきれないので簡単に紹介していきたいと思います。

Microsoft認定資格の概要

D.E

Microsoftの製品に関わる人は受験をおすすめします

シスコ技術者

シスコ技術者試験は、世界最大手のネットワーク機器メーカーであるシスコシステムズ社が実施している、ネットワークエンジニアのための試験です。

D.E

試験に合格すれば世界標準の資格を取得することができます。

他のベンダー資格とは違い、製品によらない知識が問われます。

ネットワークに関わる人はぜひ受けておきたい試験でしょう。

 

シスコ技術者の基本情報

シスコ技術者の中で世界で最も人気がある資格が、表内の赤字で示したアソシエイトレベルに属するCCNAという試験です。

この記事ではCCNAについて紹介していきます。

CCNA

CCNAの試験は2020年より改定があり、8つの分野に分かれていたものが1つに統一されました。

試験範囲が広くなったので試験の難易度が高くなりましたが、一つの試験の合格で認定がされるようになりました。

CCNAの基本情報

 

ベンダー資格のデメリット

ベンダー資格のデメリットとしては、以下のものがあげられるでしょう。

料金が高い

ベンダー資格の受験料は非常に高く、安いものでも1万円程度です。(国家資格であれば5000円程度)

上級資格になると数万円のものもあり、何回も受けられるものではありません。

D.E

とはいえ教材は無料で提供されている場合が多いので、教材費にお金がかからないのはいいことです

有効期間がある

ベンダー資格のほとんどは、有効期間があります。

これは、受験者に最新の知識を常にアップデートしてもらうためです。

一度とって終わりではないのは勉強がなかなか大変です。

D.E

最新の技術を勉強するきっかけになるのはいいことですね

知識に偏りができる

AWSであればAWSの、MicrosoftであればMicrosoftの製品についてのみ勉強するので、本質的な知識がつきにくいです。

オラクルは2020年の改定により、バージョンごとの試験を廃止しました。

それにより、より本質的な内容を問うようになりました。

D.E

本質的な内容は国家資格のほうが問われるので、まずは国家資格の取得を目指すのがおすすめです

資格を取ることについて

資格を取るメリットはありますが、それで終わりにしてはいけません。

資格で得た知識は実務で使わないと忘れてしまうものも多いです。

資格を取って満足するのではなく、実務にもしっかり取り組み、IT業界で価値のある人材になっていきましょう。

まとめ

ベンダー資格についてこの記事では解説していきました。

これらの資格を通じてIT業界で必要な知識を学ぶことができる、とてもおすすめの資格といえます。

資格を取ってもそこで終わりにするのではなく、勉強を続けて力をつけていきましょう。

この記事を書いたライター

hiro

初めまして、hiroと申します。普段はシステムエンジニアとして働く会社員です。趣味は居酒屋開拓、スポーツ観戦(特にサッカー)です。皆さんの役に立つ情報を提供したいと思い記事を書いています。

この記事に関連するラベル

ページトップへ