ITパスポートの難易度は簡単?合格しても意味ないのか?

記事更新日: 2020/09/26

ライター: hiro

この記事のライター
D.E
この記事のライター。外資系IT企業に勤務している。若手のうちにITの国家資格の最高難易度の高度情報技術者を取得している。
ITの資格について調査してまとめたので資格について詳しい
調査結果はこんな感じ
相談者
ゆうな
日系IT企業に勤務している。スキルアップのために資格を取得したく、ITパスポートの資格に興味を持っている

ゆうな

ITパスポートとってみたいな

D.E

いいね!あまり難易度は高くないから受かるんじゃない?

ゆうな

とみんな言うんだけれど実際どうなのかなーと思って。私資格を受けたことないから不安で、、合格してもあまり意味ないとも聞くし、、

D.E

初めてだと不安だよね、、じゃあ今回は僕がITパスポートの難易度について解説していこう!

ゆうな

ありがとう!

 

ITパスポートはITの国家資格の中では最も難易度が低い試験と言われています。

難易度が低いとは言われていますが、実際はどうなんでしょう?

初めての人にはなかなかわからないと思います。

今回の記事では、ITパスポートを受けたことがない人向けにITパスポートの難易度について解説していこうと思います。

この記事でわかること
  • ITパスポートとは?
  • ITパスポートの難易度は?
  • ITパスポートを取得しても意味ない?
  • ITパスポートの合格率

ITパスポートとは?

ITパスポートはIPA(情報処理推進機構)が提供する国家資格です。

国家資格には試験のレベルが1から4まであり、ITパスポートはレベル1です。

 

IPAの国家資格とそのレベル

出題形式

ITパスポートの基本情報

ITパスポートはすべて四肢択一式の問題です。

ゆうな

4択なら受験のハードルが低くていいね!

D.E

そうだね!試験時間も最も短いしね

ゆうな

この出題分野は具体的にどういうことなの?

D.E

それについては次の章で解説していくね

 

出題分野

ITパスポートの出題分野はストラテジー系、マネジメント系、テクノロジー系の3つがあります。

それぞれ具体的にどのような内容が出るかというと、このような内容です。

ストラテジー系の問題例
  • 経営戦略
  • 会計
  • 技術戦略
  • システム戦略
  • マーケティング
  • ビジネスシステム

ゆうな

結構ITとは関係ない内容も多いんだね

D.E

そう、この分野はITとは全く関係ない問題が多いんだよね、、もちろんITに関わる問題も出るんだけど

ストラテジー系は企業の戦略や、システム企画などのかなり上流工程に関わる問題が主に出題されます。

IT業界を経験しているだけでは解けない問題が多く、問題に慣れておく必要があります。

D.E

逆に言えば未経験と経験者の差がない分野がここであり、未経験の方はここで点数を稼げると良いでしょう

 

続いてはマネジメント系です

マネジメント系の問題例
  • システム開発
  • 開発プロセス
  • サービスマネジメント
  • システム監査

ゆうな

主にITのプロジェクトマネジメントに関する問題なんだね

D.E

そう、この分野はマネジメントの中でもITのマネジメントが多く出るよ

マネジメント系はシステム開発やシステムの運用のマネジメントについての問題が多く出ます。

ここの分野はIT業界でプロジェクトマネジメントを経験していれば解ける問題が多く、点数がとりやすい問題といえるでしょう。

D.E

とはいえ試験独特の問題も多いので油断は大敵です

 

続いてはテクノロジー系です。

テクノロジー系の問題例
  • 基礎理論
  • 応用数学
  • アルゴリズム
  • プログラミング
  • コンピューター構成要素
  • ソフトウェア
  • ハードウェア
  • ネットワーク
  • セキュリティ
  • データベース

ゆうな

なんだか見ただけでも難しそうな単語が(笑)

D.E

ここは一番ITに慣れていない人には難しいポイントだね、、

この分野はIT未経験の人には最も難しい分野です。

プログラミング、アルゴリズム、データベースといったIT業界で必要な基礎的な知識が問われます。

逆に言えばIT業界の経験者は得意な分野でしょう。勉強時間は最小限でよいです。

D.E

IT未経験者の方は、ここに一番力を入れて勉強しましょう

はじめ勉強する人はここでつまずく可能性が高いです。

ですがそれ以外の二つの分野にはとっかかりやすいです。詰まったらテクノロジー系以外の勉強から進めましょう!

ITパスポートの難易度

ITパスポートの難易度は、かなり易しいです。

レベルが一つ上の基本情報技術者試験と比べると、問題の難易度は低いです。

D.E

基本情報技術者合格後(正答率は7割)にITパスポートの試験を受けたところ、8割5分くらいの正答率でした

ITパスポートはIT企業所属のエンジニア以外の人も受験することも多いですが、基本情報技術者を受験するのはエンジニアの人が多いです。

そういうこともあり難易度に差があるのでしょう。

受験者の感想

ゆうな

他の人はITパスポートの難易度をどう思っているのかな?

D.E

受験した人の経験談を集めてみたよ

 

ITパスポートの難易度に関する声を集めてみた結果はこのようになりました。

▼集計結果

  • ITパスポートは簡単:6割
  • ITパスポートは簡単でも難しくもない:2割
  • ITパスポートは難しい:2割

ゆうな

感嘆という声が多いね!安心した

D.E

だね、ただ苦しめられたという声もあるから注意が必要だね

 

評判と実際に私が問題を解いた感想から言うと、合格ライン(6割)に乗るのは簡単だが8割以上を取るのはなかなか難しいです。

受かるだけなら簡単なので、資格が必要な人は臆せず受けていきましょう。

D.E

とはいえ、資格取得だけでなく本質的な知識の取得もしっかり行いましょう!

 

合格率

ゆうな

合格率はどうなの?

D.E

ここ数年の合格率を集めてみたよ

 

ITパスポートの合格率

ゆうな

合格率は50%超え!なかなか受かりやすい試験だね!

D.E

そう!だからさっきも言ったようにチャレンジしやすい試験だよ!

 

ITパスポートの受験者数は年々増え、合格率もじわじわと上がってきています。

基本情報技術者の合格率が30%程度であることを考えるとかなり取りやすい資格といえます。

ITパスポートは受験するべき?

ゆうな

でも、こんなに簡単な試験なら合格してもあまり意味ないのでは、、?

D.E

そういう意見も実際あるよ、ITパスポートの受験をおすすめできるのはこんな人だよ

ITパスポートの受験をおすすめする人
  • IT業界未経験だがIT業界に転職したい社会人
  • 情報系以外の学生
  • IT企業にエンジニア以外として入社する人
  • 新人エンジニアで数学が特に苦手な人

IT未経験であったり、数学が苦手だったりと、ITに耐性がない人におすすめできます。

D.E

ITパスポートに合格しても実力の証明にはなりにくいので、より難しい試験の下準備として受験すると良いでしょう

ITパスポートは基本情報技術者と出題分野が被っており、ITパスポートの勉強が基本情報技術者の勉強にもつながってきます!

エンジニアやエンジニアになりたい人は、ITパスポートをキャリアアップの第一歩とし、基本情報技術者、応用情報技術者と合格していきたいですね!

D.E

個人的には、数学がある程度得意であればIT未経験でもいきなり基本情報技術者の勉強を始めると良いでしょう

基本情報技術者は難しい試験ですが、数学がある程度得意であれば十分に一発合格を狙える試験です。

まずは基本情報技術者の勉強を始め、どうしてもだめそうであればITパスポートの勉強を始めるように切り替えればよいでしょう。

ITパスポートの勉強法

ITパスポートの勉強法で一番良いのは、とにかく過去問を解くことでしょう。

ITパスポートの試験は過去問と似たような問題がほとんど(たまに新しい技術についての問題もあり)です。

過去問を十分にやりこめば合格ラインに達することはできます。

おすすめはITパスポート試験ドットコムです。

D.E

10年分の過去問と解説が載っている超優良サイトです!

○○ドットコムというサイトはITパスポート以外にも、基本情報技術者や応用情報技術者用のサイトがあります。

国家試験を受験する際にはぜひ活用してみてください。

まとめ

ITパスポートの難易度について主にまとめてみました。

ITパスポートの試験は易しいですが、IT未経験者は対策をしないと合格は難しいです。

未経験者は将来のステップアップの第一歩で取得をすると良いです。

D.E

皆さんのキャリアアップを願っています!

この記事を書いたライター

hiro

初めまして、hiroと申します。普段はシステムエンジニアとして働く会社員です。趣味は居酒屋開拓、スポーツ観戦(特にサッカー)です。皆さんの役に立つ情報を提供したいと思い記事を書いています。

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