どうして芸能人の事務所独立が相次ぐのか|意外と知らない背景を解説

記事更新日: 2020/12/28

ライター: しゅんてぃー

2020年は芸能人の事務所からの独立・退所が目立ちました。

2020年に事務所を退所した主な芸能人

  • 中居正広
  • 柴咲コウ
  • 栗山千明
  • 米倉涼子
  • 岡田結実
  • 山下智久
  • 手越祐也
  • 菊池桃子
  • ローラ
  • 江頭2:50
  • 前田敦子
  • オリエンタルラジオ
  • 長瀬智也(2020年3月退所予定)

しゅんてぃー

2020年に事務所から離れた芸能人の特徴として、スキャンダル等の理由ではなく自分の意思で独立したことが挙げられます。

今回の記事では、

  • 芸能人の事務所からの独立が増えている背景
  • 独立のメリット・デメリット

について解説します。

芸能人の事務所からの独立が相次ぐ背景

きっかけはSMAP解散後の「新しい地図」の3人への圧力

しゅんてぃー

端的に言えば、芸能事務所の力はどんどん弱まっています。

人気芸能人が大手の事務所から独立する機運が高まったのは、2019年7月に公正取引委員会がジャニーズ事務所に対して注意をしたことによります。

しゅんてぃー

SMAPを辞めた3人を起用しないようにジャニーズ事務所がテレビ局に圧力をかけていた疑いで注意処分になりました。

注意に至る経緯

  • 2016年12月31日 SMAPの解散
  • 2017年9月8日  草彅剛さん、稲垣吾郎さん、香取慎吾さんの3人がジャニーズ事務所を退所、「新しい地図」を立ち上げ
  • 立ち上げに前後して彼らの地上波放送でのレギュラー番組はNHKを除いて全て終了

しゅんてぃー

この注意を機に、芸能事務所がテレビ局に対して圧力をかけることができなくなりました。

SNSとネットメディアの台頭による収入源の多角化

もうひとつの背景として、ネットメディアとSNSが普及したことにより、テレビ以外でも高い収入を得られるようになったことが挙げられます。

事務所がタレントに対して力を持っていた理由のひとつに、テレビのキャスティングの主導権を芸能事務所が握っていたことがあります。

かつては、テレビに出演して多くの人に知ってもらうことが、有名になるためのほぼ唯一の手段でした。

しゅんてぃー

芸能人は大手事務所に所属して、自分をテレビ局に売り込んでもらうのが必須だったのです。

しかし、ネットメディアの普及により、テレビに出られなくても、大きな収入を得られるようになりました。

例えば、雨上がり決死隊の宮迫博之さんは、闇営業問題でテレビの出演を取り止めていますが、YouTuberとして活動し登録者数は127万人を超えています。

また、SNSの普及により、宣伝や告知をすることも容易になりました。

かつては、テレビと新聞での告知が主流でした。

今は、TwitterやInstagramを使えば、簡単に発信ができます。

記者会見すらテレビではなく、ライブ配信サービスを使ってやっているタレントもいるほどです。

しゅんてぃー

知名度がある程度あれば事務所の力に頼らなくても大きな収入を得られるようになったことが大きいです。

芸能人が独立するメリット・デメリット

独立のメリット

事務所に「ピンハネ」されない

事務所はタレントと仕事をつなぐ職業仲介業的な側面が大きいです。

仕事を持ってくる代わりの仲介料として、タレントのギャラの一部を収益にしています。

そのため、事務所とタレントのギャラの取り分が問題になってきました。

吉本興業は、闇営業問題の後に改善されて、ギャラ配分が「5:5」になったそうです。(Business Journal

しゅんてぃー

改善されても半分事務所に取られているなんて、タレントとしては不服間違いなしですね。。。

独立することで、事務所に「仲介料」を抜かれなくなるので、同じ仕事量をこなせば給料は上がります。

 

やりたいことをやれる

独立すると自分で仕事を選ぶことができるので、やりたいことができるようになります。

事務所所属だと、どうしても仕事は日本のテレビ番組中心になってしまうので、海外志向があったり、自分のやりたいことが他にある場合は足かせになってしまいます。

2020年11月にジャニーズ事務所を退所した山下智久さんは今後ハリウッドを中心とした海外で活動していく方向性を明らかにしています。

しゅんてぃー

Netflixなどの自主制作番組であれば海外の視聴者も多く、世界に仕事の幅を広げられます。

独立のデメリット

活躍できるのは一握り

独立をした場合、今まで事務所に任せていたマネジメントを自力ですることになります。

例えば自身の売り込みや、各局への挨拶回りなどの営業。スキャンダルがあった場合などのトラブル処理などです。

仮にYouTubeなどをやるにしても、日々新たな企画を自力で考案しなければならないなど、事務所所属であればやらなくても済んだことをする必要性が出てきます。

しゅんてぃー

とはいえ、自分でできないところはマネージャーやブレーンを雇うなどして解決すれば良いでしょう。

独立する芸能人は今後も増える

しゅんてぃー

個人の力で稼いでいける環境が整ったので、今後も芸能人の独立は増えていくでしょう。

芸能事務所の力が弱まり、個人で稼いでいく手段が増えているので、テレビ以外で活躍の場を見つけたり、やりたいことがあるタレンドはどんどん独立していくでしょう。

SNSやYouTubeなどは、もともと知名度がある芸能人にはとても相性の良いツールです。

しゅんてぃー

2021年はどんな大物芸能人が独立をするのか楽しみですね!

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