マルチ商法のウソ・ホント 果たしてMLMは詐欺なのか??

記事更新日: 2020/07/29

ライター: ゆうほ。

困ったさん

こないだ高校の同級生から久しぶりに連絡が来て今度お茶するんだけど・・・

急にどうしたんだろう?

ゆうほ。

なんか引っかかるの??

困ったさん

卒業してから一切音沙汰がなかったのに急にどうしたのかと思って・・

ふむふむ。こんな経験あなたにはありませんか?

全く連絡のなかった人から急に会おうと言われたり、友人から紹介したい人がいるなどの話を持ちかけられたり。

ゆうほ。

必ずしもそうとは限りませんが、それはマルチ商法のお誘いの可能性が高いです!

困ったさん

え?なに?詐欺案件?

そうではありませんが、注意しておかないと大変な目に会う可能性も多いにあり得ます。

今回はマルチ商法について解説していきたいと思います!

▼この記事でわかること
  • マルチ商法とはなんぞや?
  • マルチ商法の収益モデル。
  • マルチ商法のウソ・ホント。

プロフィール

ゆうほ。

都内商業施設の飲食店店長で働く傍ら副業をスタート。
本業と並行しながら月収30万以上を稼ぐ。
現在は会社を退職し、フリーランスとして活動中。

ゆうほ。

今回も記事の最後におまけの解説をしていますのでよければ最後までご覧ください!

はじめに断っておきますが、本記事はマルチ商法を推奨するものでも批判するものでもありません。

※マルチ商法、MLM、ネットワークビジネスと呼び名は様々ですが、この記事ではマルチ商法で統一いたします。

 

マルチ商法とはなんぞや?

こんにちは。ライターのゆうほです。

あなたはマルチ商法をご存知ですか?

困ったさん

名前は知ってます。でもよくは知りません。

こんな方が多いのではないでしょうか。

私自身、マルチ商法自体を何社か登録しておりビジネス活動もしておりました。ちなみに今は何年もやっていませんし、商品も買っていません。

困ったさん

え?ゆうほさん詐欺の片棒をかついでたの??

かついでません。

ですが一般的にそのような印象が強いと思われます。

実際にマルチ商法で検索すると、検索候補に犯罪と表示されています。

実際のところどうなのでしょうか?

ではまずマルチ商法の仕組みについて解説していきます。

マルチ商法の多くは会員制通販

日本での正式名称は連鎖販売取引と言います。

会員が新規会員を勧誘し、その新規会員がべつの会員を誘うと言った形で組織とマーケットの拡大をさせていくビジネスモデルです。

ちなみにこの形はバイナリーと呼ばれる報酬系統に多く見られる組織図です。

このように新しい会員を増やして、商品の流通をさせていくのがマルチ商法の会社の狙いです。

困ったさん

これ知ってる!ネズミ講ってやつ!

違います。

ネズミ講とは別物です。

▼ネズミ講ざっくり解説

無限連鎖講と言われる犯罪行為。商品が存在せずに紹介した会員の会費が半分自分、半分親メンバーにのような形でお金のやりとりだけが行われる仕組み。上記の表のようにピラミッド型の組織構築をしていくため、マルチ商法と同一に見られがち。

その結果マルチ商法の印象が悪くなっている。

ねずみ算式に増えるというところから名前が取られており、「講」に意味はなかったりする。

マルチ商法は法律で認められたビジネス

ネズミ講は法律で禁止された違法行為

ゆうほ。

この程度の認識で大丈夫です!

通信販売としてのマルチ商法

物販系のマルチ商法では会員から紹介されて正規会員になると商品を会員価格で購入できることが可能です。

歴史の長いいわゆる大手の会社では主に化粧品、健康食品、生活用品などの取り扱いをされています。

ゆうほ。

昔からある大手2社を見てみましょう。

大手A社:化粧品、生活用品、健康食品、電化製品、キッチン用品などを仕入れ販売する総合商社

大手N社:化粧品、生活用品、健康食品などの自社製品を販売するメーカー

ゆうほ。

大手2社でも上記のような違いがあります。

ビジネスとしてのマルチ商法

先ほども説明しましたが、会員は新規会員を紹介して組織拡大とマーケットの拡大を命題としております。

なぜそのような形をとるのでしょうか?

ゆうほ。

それは会員に商品の紹介をしてもらうからです!

このように会員に製品を広告をしてもらうことで企業は広告費を会員に支払います。

ビジネスを伝えた場合は自分のお店に直営の2号店3号店ができるイメージです。

ゆうほ。

ビジネス会員が増えると、売り上げの数%が報酬となります。

 

マルチ商法の収益モデル

タイトルの取得

先に説明した通り、ユーザーを増やして直営の店舗を増やすことで収益化していきますが、個人の売り上げや直営店の売り上げに応じてタイトルというものがついてきます。

各々の企業によって変わってきますが、タイトルにはランクがあって最高タイトルを取得することで組織の中で神のように崇め讃えられます。

ゆうほ。

宝石や貴金属の名前がついている印象です。

タイトルアップすることで、代理店売り上げから発生する報酬のパーセンテージが上がったり、直接紹介した人から何代先まで報酬の対象になるかなどメリットが多くなってくるので、組織拡大とともにディストリビューターの目標になります。

困ったさん

組織が増えれば勝手にタイトルが上がるんじゃないの?

そのようなシステムを取っている企業もあるようですが、大手と呼ばれる企業は困ったことに組織が増えただけではタイトルは上がりません。

直接紹介した2号店3号店たちがある程度の売り上げを達成しないといけないからです。

困ったさん

他の人も頑張るんじゃないの?

それはもちろん自分のビジネスですから頑張るはずです。

ただしここにはけっこう深い落とし穴が隠れています。

間違った伝わり方

マルチ商法ビジネスモデルとした企業は、実は年々増えていってます。新しい製品やサービスを作り上げて、様々な報酬プランであなたを出迎えてくれるでしょう。

マルチ商法の企業や会員が増えている理由はわかりますか?

▼企業がマルチ商法をするメリット
  • 広告費の削減。
  • 発送で完結するので店舗を構えなくて良い。
  • 同じ理由で土地の安い地方などに社屋や工場を作れる。

企業側のメリットはこちらです。では会員のメリットは?

▼会員がマルチ商法をするメリット
  • あなたのペースで仕事ができる。(と言われている)
  • 社会的地位などに左右されず誰にでも公平にチャンスがある。(と言われている)
  • 権利収入になる。(と言われている)

困ったさん

権利収入ってなによ?

権利収入とは、平たくいうと自分の持っている権利が収入を生み出すことです。

わかりやすい実例だとあなたが作った音楽があって、人気ユニットが歌いCDや配信サイトでぶっちぎりの売り上げを出したら、その曲の著作権を持つあなたに印税が入ります。

ゆうほ。

他にも本を出版して売り上げが立つと、あなたはその場で手売りしなくても収入が発生しますね。

このような収入形態を権利収入と呼びます。

困ったさん

これとマルチ商法となにが関係あるのさ?

例えばあなた自身が頑張って結構なタイトルを取得、組織も300人超えの大所帯とすれば自分が新規に伝えなくても、組織内の売り上げで6〜7桁の収入が発生します(と言われています)

困ったさん

なにそれマジで?やるわ

ですがこの権利収入という甘い響きが意外な落とし穴を生んでいます。

マルチくん

マルチ商法なら権利収入になるから最初頑張ったらあとは勝手に稼げるよ

そんなことありません。

報酬を得るためには自分から発生した組織が継続的に製品の利用や販売を行わなければいけません。

そのため、会員や2号店たちのフォロー、万が一継続利用をやめられた場合の会員の補填など、高額の報酬が発生した後の方が仕事量が増えます。

ゆうほ。

会員はそのように伝えたつもりがなくとも、言い方一つでそう捉えてしまう場合があります。

こんな風に間違った伝わり方をした結果、志半ばで去っていった人たちがネット上に悪評不評に罵詈雑言が列挙させマルチ商法自体の印象をどんどん貶めています。

ゆうほ。

特に学生をターゲットにおいたマルチ商法で見られる傾向があります。

マルチ商法のウソ・ホント

さてここからは、マルチ商法で言われていることが実際のところどうなのかについて解説していきます。

権利収入については上記で説明済みのため省きますのであしからず。

 

◯マルチ商法でよく言われていること

  • 製品(サービス)はどこよりもいいもの。
  • 誰でも公平にチャンスがある。
  • 人生を変える。
  • 同じ志の仲間がいて、素晴らしい環境。

ゆうほ。

一つずつ見ていきましょう!

◯製品(サービス)はどこよりもいいもの

ゆうほ。

これは難しいですがどこよりもという点ではウソです。

例えば大手A社が販売している空気清浄機は、某国内メーカーが製造したものにA社のロゴを貼ったものです。

実際に効果効能は高い製品が多いのは事実ですが、正規会員になってまで購入するメリットはありません。

ゆうほ。

どうしてもそこの製品が欲しい方は、フリマサイトや正規品を安く販売するサイトがあるのでそちらから購入することを勧めます。※ご利用は自己判断でお願いします。

◯誰にでも公平にチャンスがある

マルチくん

これは間違いなくホントだよ!

ゆうほ。

確かにそうですが、そこに至るまでに必要なものがいくつかあります。

トップリーダーと言われる人と常に一緒にいられる環境、副業として始めたなら本業以上の時間の捻出、そして自分自身の努力です。

◯人生を変える

ゆうほ。

これはホント。ただし、いい意味でも悪い意味でも。

マルチ商法で成功をして人生大逆転!できる人も少なからずいます。

ですが悪い方向に人生が転ぶことも往々にしてあり得ますのでご注意を。

ゆうほ。

具体例をあげると製品の買い込みや、稼いでいる風に見せるために身の丈に合わないブランド品の購入などで資金が尽きてしまったり。

マルチ商法をしている人たちは自分たちに説得力を持たせるために高価なブランド品を購入やオーダーメイドのスーツを作っていたりしています。

人の印象は見た目で決まるので間違いではないのですが、万が一収入が取れなかった場合それはただの浪費です。

◯同じ志の仲間がいて、素晴らしい環境

ゆうほ。

前半は甚だ疑問ですが、後半はホントです。

どんなマルチ商法にも、自分でビジネスをするための考え方の勉強やセールスのための教育を行ってくれます。

私自身も現在の考え方の根本はマルチ商法時代に学んだものです。

ゆうほ。

経営者と呼ばれる人はサラリーで働いている人たちと大元から考えが違うのです。

▼まとめ
  • 製品(サービス)はどこよりもいいもの:どこよりもという点ではウソです。ただし製品力は高いです(二つの意味で)
  • 誰でも公平にチャンスがあるホントです。ただしトップと仲良くなれて、本業以上の時間を使って努力できれば。
  • 人生を変える:よくも悪くもホントです。
  • 同じ志の仲間がいて、素晴らしい環境:同じ志の仲間はいませんが環境はホントです。

まとめとおまけ

ここまでお読みいただきありがとうございます。

マルチ商法自体は大変素晴らしいビジネスモデルです。ですが、方法を誤ったり先頭に立つ人物の方針次第ではとても大変な思いをします。

 

▼マルチ商法についてのまとめ

自社で広告を打たないマルチ商法は、企業側にも会員側にもメリットがある。会員は企業の代わりに製品やビジネスを新しく伝えて、報酬を得るという仕組み。

しかし犯罪行為と混同されがちなため、現代の日本では非常に印象が悪い。そのため副業としての難易度は非常に高い。

企業自体は素晴らしいが、勧誘をしてくる会員が間違った伝え方をしてくることがあるため注意。

ゆうほ。

今回のおまけは、私がマルチ商法をやっていたときに感じた違和感を2つをお伝えします

  • 自分のペースでできる。
  • 資金がかからない。

マルチくん

こもマルチ商法なら在庫も抱えないし自分の好きな時間にできるんだよ!

このように誘われて私は参加を決意したのですが、後々に自分の時間の大半をマルチ商法に捧げることとなります。

というのも、私が参加していたのは大手の企業の中で最大勢力を誇るグループでした。

ゆうほ。

それこそ高タイトルホルダーがボロボロいる組織です。

つまりは自分の時間の大半を捧げないとここまで来れないよと常に言われるんですね。

周りはみな夢に向かってまっしぐらの肉食獣。そんな中に分け入ってやるもんだからだんだんとそれが正しいと行動が変わってきます。

マルチくん

ビジネスをするための登録料を払ったらあとは製品を買うだけで資金はいらないよ!

その製品が高いんです。いくら会員価格になるとはいえ一本二千円のシャンプーリンス石鹸や保湿ジェル。一万円以上するサプリメントを数種類。それらをお得にお求めいただけるスターターキットみたいなものを最初に購入したのですが5万円〜10万円程度必要でした。

困ったさん

なんでそんなもん買わされるの?アホなの?

自宅の生活消耗品を一度にブランドチェンジすることと、実際に使用して体感をするため。という建前の元購入しています。

本音は高額の製品を購入することで紹介者の報酬へつながるからです。

ゆうほ。

実際この連鎖で報酬を得ている人も多いです。

 

おそらくマルチ商法の方が読んだ際に、やめてしまった私をこの負け犬野郎が!と思うことでしょう。

実際私もそう思います。とはいえ今後マルチ商法をやるつもりがないので何を言われても痛くも痒くもありませんが。

ゆうほ。

どんな仕事でもやり遂げれば何者かにはなれたと思います。

それでも一年半くらい、当時の本業をクビになるレベルで入れ込んでましたし、恨みも辛みもありません。

教育がしっかりしているため、ビジネスについての考え方はしっかりと学べますし、時間の使い方も上手に教えてくれます。

ゆうほ。

ただしそれを学ぶためだけに入会するのはナンセンスです。

以前の記事でも書きましたが、印象が悪いというビジネスはそれだけで不利です。なかなか副業ブログでは取り扱いにくい話題でしたがあえて書きました。

この記事を読んでやってみたいという猛者がいましたら私は応援します!初心者むきではないことは重々承知しておいてください。

ゆうほ。

今回も最後までありがとうございました!また次回の記事でお会いしましょう!

この記事を書いたライター

ゆうほ。

都内商業施設の飲食店店長職のかたわら副業をスタート。

本業と並行しながら月収30万以上を稼ぐ。

現在は会社を退職し、フリーランスとして活動中。

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