【絶対NG!?】未経験からのフリーランスエンジニア転向に潜む罠

記事更新日: 2020/11/18

ライター: ゆうほ。

大好評の現役プログラミングスクール講師に聞くシリーズ。
5回目になる今回は未経験からのフリーランスエンジニアは可能かどうかのお話を伺っていきたいと思います。

 

ゆうほ。

今回もお話していただくのはご自身もフリーランスのエンジニアとして活躍中のKさんです。よろしくお願いします。

Kさん

今回の主旨ですが、未経験からのいきなりフリーランスはできるけどやめておきましょうというのが持論です。

ゆうほ。

おや、意外でした。

Kさん

自己成長と横のつながりが理由です。

ちゃんとした理由と僕の経験に基づいて今回もお話ししていきますね。

この記事を書いている人
ゆうほ。
都内飲食店で働く傍ら副業をスタート。
本業と並行しながら月収30万以上を稼ぐ。
現在は会社を退職し、フリーランスの接客コンサルタントとして活動中。
100冊以上のビジネス書と300本以上のセミナーや動画講義に参加した経験を生かしサイトやSNSで発信していく。
好きなバンドはDIR EN GREY。
今回お話を伺った方
Kさん
都内某スクールにて教鞭を取られている現役のスクール講師。
スクール内では転職や副業についての相談も受けている。
講師業以外にもフリーランスのプログラマーとして多くの案件を作成されている。
好きなバンドはL'Arc〜en〜Ciel。

以前Kさんにお話を伺った関連記事はこちら!

 

未経験からフリーランスにはなれないの?

最初に企業に入るべし。

ゆうほ。

先ほどの話と被りますが未経験からいきなりフリーランスにはなれるんでしょうか?

Kさん

なれなくはないですが、最初は企業に入った方がいいですね。

ゆうほ。

いきなりフリーランスだとデメリットがあるのでしょうか?

Kさん

フリーのデメリットよりもエンジニアとしての成長や、環境の面で企業に入るメリットが大きいんです。

僕の経歴
Kさん
1,SES: 3年
2.フリーランス: 2年半
3.自社開発(ソシャゲー): 3年半
4,自社開発(倉庫業): 2年
5,フリーランス: 〜現在
僕の場合、一度企業に勤めてからフリーランス。それからまた一度正社員に戻っています。

Kさん

このような経歴ですが、以下のような理由があります。

▼企業に入り直した理由

3の会社に入社した理由は以下の観点からです。

・フリーランスのままだと上流工程へのチャレンジが難しかった。
当時はお堅い会社の常駐がメインだったため、未経験からの挑戦は厳しい状況でした。
また、SES的な業務委託契約だった当時はステップアップしにくい環境でもありました。

・技術力の高い集団の元で学びが欲しかった。
プログラミングに関する関心があまり高くなかった当時はアンテナの貼り方が全くわかりませんでした。
そして現場のエンジニアはいまいちなスキルセットが多く、学び自体もほとんどない状況です。

ゆうほ。

なるほど。フリーランスだと学べることに限界がある、ということですかね?

そこからまた現在のようにフリーランスとしてバリバリ働かれているわけですね。

Kさん

いや、フリーランスに戻ったきっかけは4の会社が倒産したからなんですw

ゆうほ。

マジかよ・・

▼フリーランスに戻った理由

きっかけは倒産でしたが、実は会社と別で個人的に細かい開発案件を受けていました。
また、この会社は在宅勤務でフルリモートだったので、時間をかけて通勤することしたくなかったことも大きいです。

Kさん

倒産は別ですが重要なことに未経験では案件を獲得するハードルがなかなか高いことが挙げられます。

ゆうほ。

そうか、就業期間中にスキルアップとコネクションを作ったのですね!

Kさん

僕の経歴を踏まえても、いきなりフリーランスになるのはオススメできません。

大切なコトは横のつながり

Kさん

上記た案件の確保と共に、安定的な案件の維持が最初は難しいです。

ゆうほ。

やはり経験を積んでいないと難しいですか。

Kさん

エージェントを介せば案件の受注自体は容易です。ただ手数料があるため単価が下がってしまいます。

また案件と共にトレンドの移り変わりが結構な速さなので、横のつながりを作っておかないと流れについていけない場合も多々あります。

▼ここでいうトレンドとは

技術的、開発環境的なトレンドを指します。
エンジニア界隈は日々進歩しているため、半年もするとアップデートが入ります。
特にフロントエンドは顕著です。

Kさん

基本的に自分の知らない技術や知識を拾うことは難しいです。仲間や同僚が多ければ、この人たちを経由して知るチャンスが増えていきます。
SES(客先常駐型)の企業では自社の人間がそれぞれ異なる環境にいくことも多く、結果として様々なエンジニアと繋がることになります。

ゆうほ。

技術の更新という側面を見るとちょっと黒い感じのSESでもメリットがありますね。

Kさん

このような面も踏まえて、いきなりフリーランスで開業するのはちょっとハードルが高いと思います。

▼まとめ
  • いきなりフリーランスは少々ハードルが高い。
  • 案件の安定した確保や、新しい技術を知る機会に乏しいため。
  • 解決のためにも最初は企業に入って、横のつながりを作っておく。

その他の不安要素

フリーランスにはいろいろなものがない?

ゆうほ。

ここまで伺ってきた以外にもフリーランスになるデメリットはありますか?

Kさん

あります!

▼その他の不安点

メンターがいない
フリーランスは基本的に一匹狼になりがちです。
仲間を作ることができても頼りになって、かつ面倒をみてくれる存在が見つかりにくいです。

上流工程に参画出来るチャンスが少ない
業務委託の人材に成長を見込んで失敗のリスクがある仕事はさせないケースがほとんどです。
まともな企業の正社員であれば育てる意義が高いので、積極的なチャレンジの場を得られます。

Kさん

最後に未経験に限った話ではありませんが、基本的に保障・信用が薄いという点を気をつけて欲しいですね。

▼保障と信用がないデメリット

保障がないために入院などで長期間仕事ができなかった場合、完全に収入が途絶えます。
正社員であれば傷病手当などが受けられますが、国保にはこのような制度がありません。
フリーランスになる場合は個人で所得保障保険などに加入することで回避できます。

信用に関しては、クレジットカードの作成や大きな金額の買い物、引越しなどがネックになってくるでしょう。
ただし、2〜3年フリーランスを続けていけばこの点は解消されていきます。

Kさん

また、収入面で一般的なサラリーマンよりは多くなってきますが、税金などの勉強や対策をきちんとしていないと結果としてあまり差がないというケースも出てきてしまいます。

ゆうほ。

その辺は僕も同じ身分なので痛感しております。

Kさん

この辺は本当に学校では教えてくれませんからね。

▼まとめ
  • フリーランスにはメンターがいない。
  • 上流工程にチャレンジできる機会がない。
  • 保障・信用がない。
  • 税金などのお金の勉強をしていないと、サラリーマンとあまり手残りのお金が変わらない。

終わりに

ゆうほ。

今回も貴重なお話をありがとうございました!

Kさん

いきなり飛び込むにはハードルが高いフリーランスですが、経験を積んでから将来的になるのはオススメです。

エンジニアとしてまずは転職をして、経験を積んでいってからフリーランスへの転向。
ワンクッション挟んでからでも遅くはありません。

ゆうほ。

最後までお読みいただきありがとうございました。

この記事を書いたライター

ゆうほ。

都内商業施設の飲食店店長職のかたわら副業をスタート。

本業と並行しながら月収30万以上を稼ぐ。

現在は会社を退職し、フリーランスとして活動中。

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